
クレイトン・クリステンセン
イノベーションのジレンマ
イノベーション(innovation)とは、
物事の「新機軸」「新しい切り口」「新しい捉え方」「新しい活用法」(を創造する行為)のこと。
新しい技術の発明だけではなく、新しいアイデアから社会的意義のある新たな価値を創造し、
社会的に大きな変化をもたらす自発的な人・組織・社会の幅広い変革である。
(以上、Wikipedeiaより)
本著では、まずはイノベーションを
『持続的イノベーション』と『破壊的イノベーション』に分類します。
『持続的イノベーション』
製品の性能を高める(断続的、急進的、少しずつ、スピードは様々)
主要市場のメインの顧客が評価している性能指標に従って性能を向上させる
『破壊的イノベーション』
少なくとも短期的には製品の性能を引き下げる効果を持つ
従来とは異なる価値基準をもたらし、主流市場ではなく、新しい顧客に評価される
1) まずは既存企業で開発される
2) マーケティング担当が主要顧客に意見を求める
3) 実績ある企業が持続的技術の開発速度を上げる
4) 新企業が設立され、試行錯誤の末、破壊的技術の市場が形成される
5) 新規参入企業が上位市場へ移行する
6) 実績ある企業が顧客基盤を守るため遅まきながら時流に乗る
そして、その次に、破壊的イノベーションがなぜ、
大企業に失敗をもたらすのか、
そして、それを回避するための手段に議論が展開していきます。
① 企業は顧客と資本家に資源を依存している
現在属している上位のバリューネットワークの顧客と資本家には評価されない
② 小規模な市場では大企業の成長ニーズを解決できない
小規模市場は粗利益率が低く、小規模なため大規模企業の成長率を満足できない
③ 存在しない市場は分析できない(最終的な用途が分からない)
④ 組織の能力は無能力の決定的な要因になる
大企業のプロセスと価値基準が新規市場開発には邪魔になる
⑤ 技術の供給は市場の需要と等しいとは限らない
対応策;
① 破壊的技術を必要としている顧客がいる組織に任せる、資源を流れるようにする
② 独立組織は、小さな勝利でも前向きになれるように小規模にする
③ 失敗に備える。初期の努力は学習と考え、常に余力を残す。
④ 躍進を期待せずに、早い段階から移行する。
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