ラベル モチベーション の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル モチベーション の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2012年2月24日金曜日

天才! 成功する人々の法則


マルコム・グラッドウェル

天才! 成功する人々の法則


『マスタリー』を達成するための、内的な要因を検討したのが、

前回紹介した『究極の鍛錬』でした。

本書でも、outlinersになるためには、

継続的な努力が必要であり、その一つの境界線は一万時間であると言っています。

そして、本著では、その努力をするための、外的要因に焦点を当てています。

継続的に努力を行えるためには、そのような環境と好機に恵まれる、

もしくは、自らをそのような環境に置く必要があると
言うことです。

成功には、持って生まれた文化、時代、世代といった、かえようがない外的要因もあるます。


一万時間の法則

一万時間の時間によって、才能や技術は花開く

毎日8時間で1250日、3.4年。

毎日3時間で9年以上。


マタイ効果

持つものはさらに豊かになり、持たざる者は持っているものを取り上げられる

強い影響力を持つ環境と好機が必要

誕生月、世代、時代、生きる力、そして文化


『マスタリー』を極めるためには、究極の鍛錬も必要ですが、

よりよいフィードバックが得られる環境に自らをおくことも重要です。

2011年11月11日金曜日

人を伸ばす力―内発と自律のすすめ


エドワード・L. デシ, リチャード フラスト

人を伸ばす力―内発と自律のすすめ


『モチベーション3.0』ではモチベーション3.0とは、内発的動機づけであり
その重要な3つの要素は『自律性』『マスタリー』『目標』でした。

本書では、内発的動機づけの源として
『自律性への欲求』『有能さへの欲求』『関係性への欲求』をあげ
特に自律性を重要視しています。


自律性はどうやったら伸ばすことができるのか?

誰もやりたがらない仕事はどうやったら自律的に行えるようになるのか?

という疑問をもって、読んでみました。


(以下要約)

内発的動機づけ=『自ら学ぶ・やる意欲』

外から圧力をかけられることなく、自ら偽りのない気持ちに基づいて学んだり仕事をしようとする意欲


内発的動機づけの源
『自律性への欲求』『有能さへの欲求』『関係性への欲求』
内発的動機づけは自律的でありたい(自己決定したい)、有能でありたい、周囲の人と暖かい人間関係を持ちたい持っていたい、という気持ちに支えられているといえる。

行動と結果を結び付ける仕組みが出発点となる。
望ましい結果をどうやって達成したらよいかが理解されなければならない。
また、その手段的活動に対して有能感を感じることである。
さらに、内発的動機づけは人の自律性を支えるような対人的な文脈において促進される。
このような重要な構成要素が揃うことによって、人は自分自身の目標を設定し、自ら自己評価の基準を定め、自己の成長をチェックし、目標を達成するだろう。


(誰もやりたがらない仕事をどうやったら自立的に行えるようになるかについて)

たいていの活動は、けっしておもしろいものではない。
だが社会のなかできちんと役割を果たしていけるようになるためには重要なことである。
こうした方法には取り入れと統合のふたつがある。
取り入れは単にそのルールを取り入れただけで、真に自律的に行動することの基盤にはならない。
統合とは、ルールをよく噛み砕いて消化することであり、内在化されることで、こうした規範はあなた自身のひとつとなり、こうした統合を通じて、人は重要ではあるが少しも面白くない活動を自ら行えるようになる。
統合を促進するためには、第一に合理的な理由を与えることが必要であり、第二に本人はやりたくないと思っているかもしれないことを認めあげること、第三に圧力を最小限にしか含まないことが重要である。すなわち、理由付け、承認、および選択である。

社会化の過程では嫌なこともしなければならないが、その場合には、いやなことが本当に自分のものになるように(すなわち、内在化され自己に統合されるように)暖かく支援することが重要であること、子供たちに適切な行動を行わせようとする時には、愛情をその行動に随伴させるのではなく(その行動ができるようになることだけに愛情を注ぐのではなく)、すべての行動に愛情をそそぐことが重要である。


(どうやったら自律性をのばせるか?)

選択の機会を提供すること、それは広い意味で、人の自律性を支えるための主要な条件である。
したがって、他者に対して権力を持つ立場にいる人は、どのようにしたらより多くの選択を提供できるかについて検討する必要がある。
ポイントは、意味のある選択が自律性を育むという点にある

人は、自ら選択することによって自分自身の行為の根拠を十分に意味付けることができ、納得して活動に取り組むことができる。
同時に自由意思の感覚を感じることができ、疎外の感覚が減少する。
しかも、もし選択の機会が提供されるならば、人々は自分がひとりの人間として扱われていると感じる。
このように、選択の機会を提供することによって、問題をうまく解決することができるのである。


(患者さんの自律性を援助するには?)

医療でパートナーシップを築くことは、医者が自律性を支援し患者の視点をとることを意味する。
したがって、自律性支援的か統制的かといった医者の患者に対する態度が、患者の動機づけや健康に及ぼす影響についての我々の研究は、生物心理社会的アプローチが健康な行動の変化を促進するということを示唆している。

(1) 他者の視点をとり
(2) 他者の気持を認め
(3) 情報を提供し
(4) 示唆や要求に理論的根拠を与え
(5) 選択肢を提案し
(6) 支配的なことばや態度の行使を最小限におさえる

2011年9月9日金曜日

『やればできる!』の研究


キャロル S.ドゥエック

『やればできる!』の研究


人間の成長や教育に対して、信念がどう影響するかという内容です。

『こちこちマインドセット』を『しなやかマインドセット』に変えることによって、

人は変わることができ、成長できるようになることを説明します。


『こちこちマインドセット』fixed-mindset

自分の能力は石板に刻まれたように固定的で変わらないと信じている人

自分の能力を繰り返し証明せずにはいられない

自分が他人からどう評価されているかを気にする

つまずいたらそれで失敗、努力は忌まわしいこと


『しなやかマインドセット』growth-mindset

人間の基本的資質は努力次第で伸ばすことができるという信念

うまくいかないときこそ、粘り強くがんばる

自分を向上させることに関心を向ける

成長できなければ失敗、努力こそが人を賢く、有能にしてくれる


ほとんどの人が両方のマインドセットをもっている。

同じ人でも分野ごとにマインドセットが異なる場合もある。

能力が伸ばせると信じている分野の能力は、実際に伸びていく。

マインドセットは自分の意思で選び取ることができる。


認知療法では、非効率な自動思考に、注意を払い、意識を傾けるように導くことから始まります。

そして、最終的には、非効率的な自動思考を引き起こす

『私は無能だ』や『私は愛されない』といった信念を変更することを目標とします。

本書では、『こちこちマインドセット』におちいっている人を認知療法で救い出すことはできないと言いますが、

ぼくは、認知療法的アプローチで修正可能だと感じました。

むしろ能力に関して『こちこちマインドセット』がある場合は『私は無能だ』という信念がさらに根底に存在し、

対人関係に関して『こちこちマインドセット』がある場合『私は愛されない』という信念が根底にあり、

最終的には、そこまで掘り下げて信念を修正することが、

本当の解決につながるのかもしれないと感じました。

いずれにせよ、『こちこちマインドセット』という信念の存在に気づき、

それを修正することは、学習や、成長において重要な概念であることは確かなようです。

2011年8月5日金曜日

フロー体験 喜びの現象学


M. チクセントミハイ

フロー体験 喜びの現象学


『モチベーション3.0』にて指摘されていた、

モチベーションコントロールのために必要な3つの要素は、

『自律性』『マスタリー』『目的』でした。

本書で述べられている『フロー』は特に『マスタリー』との関連で紹介されていました。

マスタリーはフローではじまります。

フローとは、取り組んでる課題が本質的に自分の能力と整合している場合の最適経験のことで、

日々の活動を難しすぎず、易しすぎない業務にする必要があるのです。


時間を忘れて、仕事に没頭し、成果を上げられる体験は、非常にエキサイティングなことです。

それがフロー体験です。

フロー体験とはどのような条件で達成できるのか、その謎に迫ります。


以下、要約

内的経験の最適状態というのは、意識の秩序が保たれている状態である。

これは心理的エネルギー(つまり注意)が現実の目標に向けられている時や、

能力(skill)が挑戦目標と適合している時に生じる。

1つの目標の追及は意識に秩序を与える。

人は当面する課題に注意を集中せねばならず、その間は他のすべてを忘れるからである。

挑戦目標の達成に取り組んでいる時が、生活の中で最も楽しい時である。

心理的エネルギーの統制を達成し、

それを意識的に選び取った目標にむけた人は必然的により複雑な存在へと成長する。

このような人は能力を高め、より高度な挑戦目標へと近づくことによって、

次第に非凡な能力を持つ人間に代わっていく。


フローの要素

能力を必要とする挑戦的活動

好意と意識の融合

明確な目標とフィードバック

今していることへの意識集中

自意識の消失

時間の返還



仕事を通して生活の質を高めるには、ふたつの補足的戦略が必要である。

1つは仕事はできるだけフロー活動(狩りをする、小屋を作る、手術をするなどのように)に

似せるよう設計しなおされねばならない。

しかしまた、挑戦の機会を認識し、能力を磨き、

達成可能な目標を設定できるよう人々を訓練することによって、

自己目的的なパーソナリティを発達させるように手助けすることも必要である。

これらの戦略の1つだけが仕事をより楽しいものにするとは思えない。

両者がそろうことにより、それらは大きな最適経験におおきく貢献するのである。


仕事中、人々は能力を発揮し、何ものかに挑戦している。

したがってより多くの幸福・力・想像性・満足を感じる。

自由時間には一般に取り立ててすることがなく、能力は発揮されておらず、

したがって寂しさ、弱さ、倦怠、不満を感じることが多い。

それにも関らず彼らは仕事を減らし、余暇を増やしたがる。

この矛盾したパタンはなにを意味するのだろうか?

いくつかの説明ができるが、必然的に得られる結論が1つあるように思われる。

仕事に関しては、人々は自分の感覚が得た証拠を重視しない。

彼らは直接的経験の質を無視し、

代わりに仕事とはこのようであるはずだという根強い文化的ステレオタイプに基づく前提に動機づけられている。

彼らは仕事を義務、束縛、自由の侵害と考え、したがってできるだけ避けるべきものと考えている。


自己目的的な自己を発達させるルール

(1) 目標の設定、及びフィードバックを監視する

(2) 活動への没入

(3) 現在起こっていることへの注意集中

(4) 直接的な体験を楽しむことを身につける

2011年4月22日金曜日

モチベーション3.0


ダニエル・ピンク

モチベーション3.0


原題は『Drive;The Surprising Truth about What Motivates Us』です。

ビジネス書の中で影響を受けた10冊を挙げろと言われたら、その中に入ると思います。


医者の世界で、仕事や医師としての人生のマネジメントで

満足する経験をしている人は皆無であると思います。

たいていはその医師の個性や長所を無視した数合わせのその場限りのマネジメントで

モチベーションは低下し、不平がつもり、燃え尽きていきます。


そうした現状を変えるためには、セルフマネジメントを行っていくしかありません。

そうしたセルフマネジメントを行う上でも、本著は非常に役に立つと思います。


僕も、『自律性』『マスタリー』『目標』の3つの要素を意識しながら、

モチベーションコントロールを行いながら、医療を行い、キャリアアップしていきたいです。


以下、要約です。

人類には、飢餓動因、渇動因、性的動因などの生物学的な動機づけ(モチベーション1.0)があり、生存を目的としてきた。

その後継として、周囲からの報酬や罰に対して反応するもう一つの動機づけ(モチベーション2.0)が構築された。

これは20世紀のルチーンワークには有効であった。

しかし21世紀を迎えて、モチベーション2.0が有効に機能しないことがわかってきて、

モチベーション3.0が存在することがわかってきた。

新しくアップグレードされたモチベーション3.0とは、『内発的動機づけ』である。


モチベーション2.0では、期待したほどの成果は得られず、内発的動機づけを低下させ、

創造性を破壊し、人間の好ましい言動を阻害することがわかってきた。

モチベーション2.0は常に悪影響を及ぼすわけではなく、規則的なルチーンタスクには効果を発揮する。


モチベーション2.0はタイプXの行動を前提とし、これを助長する。

この行動は、内発的な欲求よりも、外発的な欲求を活力の源とし、

活動から満足感を得るというよりも、活動によって得られる外的な報酬と結びついている。

一方、モチベーション3.0は、タイプIの行動を前提とする。

この行動は、活動によって得られる外的な報酬というより、

活動自体からもたらされる内的な満足感と結びついている。

幸いにもタイプIは生まれながらの資質ではなく、後天的に養うことができる。


モチベーション3.0のアプローチには3つの重要な要素がある。

1つは『自律性』、自分の人生を自ら導きたいという欲求のこと。

2番目は『マスタリー(熟達)』、自分にとって意味のあることを上達させたいという衝動のこと。

3番目は『目的』、自分よりも大きいこと、

自分の利益を超えたことのために活動したいという切なる思いのことだ。


『自律性』

私たちの初期設定は、本来、自律的であり自己決定的である。

ところがあいにく種々の事情によりタイプIからタイプXへと変更をさせられる。

タイプIの行動を促すためには、最初に必要とされるのは自律性である。

そのためには、課題、時間、手法、チームについて自律性が必要である。


『マスタリー』

モチベーション2.0では従順な姿勢が求められたのに対して、

モチベーション3.0では積極的な関与が必要とされる。

積極的に関与して初めて、マスタリーを生み出せる。

マスタリーはフローではじまる。

フローとは、取り組んでる課題が本質的に自分の能力と整合している場合の最適経験のことだ。

日々の活動を難しすぎず、易しすぎない業務にする必要がある。

マスタリーのは3つのルールがある。

1つはマインドセット、能力は固定的でなく、無限に向上が可能であると理解する必要がある。

次にマスタリーには苦痛が伴う。

最後にマスタリーとは漸近線であり、完全にマスタリーを実現することは不可能だ。


『目的』

モチベーション3.0では、願望の対象や指針として、目的の最新化が、

利益の最大化と並んで認められている。

人間とは本質的に人生の意義や目的を探すものである。


自律性を高める戦略

10%~20%ルールを試してみる:

メイヨ―クリニックのような知名度の高い病院の医師は、

燃え尽きてもおかしくないほどのプレッシャーや要求に直面する。

だが、患者のケアや研究、コミュニティへのサービスなど、

医者自身にとってもっとも意味があることに、一週間のうち1日(20%)をあてた場合には、

仕事による肉体的、感情的な疲労を減らせることが判明した。

この方針を取り入れた医師は、そうでない医師と比べて、燃え尽きたケースは半数であった。

(Archives Internal Medicine 2009;169:990-995)

目標や、時間、手法、チームの設定に自律性を持たせる。


マスタリーに導く戦略
フローを意識して行う

意図的な訓練を行う。

とにかく反復する。

批判的なフィードバックを絶えず求める。

改善すべき点に厳しく焦点を合わせる。

訓練の過程の精神的、肉体的疲労を覚悟する


目的に関する戦略

常に目的は何かを問いかける