2010年4月27日火曜日

人を動かす



D・カーネギー

人を動かす


僕が一番初めに読んだビジネス書です。


言われてみれば当たり前のことが多いかもしれませんが、

読む前と読んだ後では、

人間関係に対する見方がガラッと変わります。

と同時に、人間関係のわずらわしさも軽減されると思います。


患者さんと医師の関係

コメディカルと医師の関係

同僚の医師同士の関係

医療において常に人間関係に悩まされます。

カーネギーが上手な人との付き合い方を教えてくれます。

原著のタイトルは

『HOW TO WIN FRIENDS AND INFLUENCE PEOPLE』です。


カーネギーは人を動かす3原則として、

以下の3つを提示しています。


けっして非難、批判しない

ひとは誰でも自分は正しいと考え、

批判されたことは根強く覚えているものです。

英国の偉大な文学者の言によると

『神様でさえ、人を裁くには、その人の死後までお待ちになる』

まして、われわれが、それまで待てないはずはない。


長所を見つけ、率直にほめる

人をあつかうことに長けているある企業家の言葉

『わたしには、人の熱意を呼び起こす能力がある。

これが、私にとっては何物にもかえがたい宝だと思う。

他人の長所を伸ばすには、褒めることと、励ますことが何よりの方法だ。

上司から叱られることほど、向上心を害するものはない。』


他人の立場になって考え、強い欲求を起こさせる

人を説得して何かをやらせようと思えば、口を開く前に、

まず自分にたずねてみることだ

『どうすれば、そうしたくなる気持ちを相手に起こさせることができるか』


といいます。


その後、

人に好かれる6原則

人を説得する12原則

人を変える9原則

と続きます。


対人関係に疲れ、心すさんだ時に、

すぐに手を伸ばせるところに置いておきたい一冊です。

そして社会人になった人に、まず初めに読んでいただきたい一冊です。

お父さんが自分の子供が社会人になった時に贈ることが多い一冊だそうです。

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