2010年9月19日日曜日
短期間で組織が変わる 行動科学マネジメント
石田 淳
短期間で組織が変わる 行動科学マネジメント
行動心理学の1分野である行動分析学を用いたマネジメントの話です。
以下抜粋
一般的なマネジメント手法においては、結果だけを見ようとする。
これは一見すると正しいように思えるが、大きな間違いである。
結果は行動の連続によって生まれるものだからだ。
結果を変えるには、そこに至る行動を変えなければならない。
行動分析は結果だけでなく、結果を生み出すプロセス、すなわち行動にも目を向ける。
行動を分解し、結果に直結するピンポイントとなる行動を見つけて重点的に繰り返す。
その結果を測定し、自発的に繰り返すようにレインフォース(強化)し、
測定した行動数値を自分にフィードバックして実行率を維持する。
一連の流れをみると、人間の行動原理に基づいた理想的なメソッドであることがよくわかる。
抜粋終わり
以下、要約です。
期待される仕事(行動)ができない理由、以下の2つの場合が考えられる。
① 仕事のやり方がわかってない場合
⇒行動を分解し、チェックリストにして渡す
② 仕事のやり方はわかっているのだが、継続できない場合
⇒行動が増えるように、継続するようにレインフォース(強化)する。
【行動を分解しチェックリストを作る】
(1) 全体を5-6個の大きな流れに分解する
(2) パフォーマンスマップ→プロセスマップ→深堀テーマとさらに細かく分解する
(3) 結果を出すために行動(ピンポイント)を発見するのが重要
鉄則:文書に残す、効果的な好子・嫌子を探す、週一回はチェック、
ルールははっきりと規定(どのように報われるかなど)、サブゴールを設定する
行動とは・・・計測できる、観察できる、信頼できる、明確化されている
【レインフォース(強化)する】
強化因子の特徴:行動の直後に必要、行動を必ず増やす、
人と時によって変化する、回数が多いと効果が薄れる
4:1の原則・・・4つの強化因子に、1つの罰・ペナルティの割合
強化因子は『すぐに』(60秒ルール)→『確実性』
【あなたの会社で実践できる結果を出すために5つのステップ】
(1)ピンポイント
望んでいる結果に直結する行動を見つけ出す
(2)メジャーメント
実際に行動でが起きたかどうか目に見える場合は測定する。
顧客満足度のように測定できない場合は判断する。できる限り数値化する。
(3)フィードバック
効果を実感して自発的意欲を維持するために情報やデータをフィードバックする。
(4)レインフォース
望ましい行動をとった時、すかさずレインフォースして、その行動を継続させる
(5)評価
80対20の法則というのを御存知でしょうか?
その1つの例として、上位2割の人だけが成績を上げ、
残りの8割はパフォーマンスレベルを下げてしまうといったものがあります。
行動分析学マネジメントは、8割の人に2割の人の行動を行ってもらうように
できない人をできる人に変身させるマネジメントと言えます。
その他には、教育現場、研修現場、普段のコミュニケーション等に
応用できるスキルといえそうです。
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