2012年9月22日土曜日

はじめの一歩を踏み出そう

はじめの一歩を踏み出そう―成功する人たちの起業術

マイケル・E. ガーバー




あまり、起業するということは、医療と関連はないかもしれませんが、
 
起業に関する一冊を紹介します。
 
 
 
まず、企業に関して間違っている、致命的な仮定とは
 
『事業の中心となる専門的な能力があれば、
 
事業を経営する能力は十分に備わっている』
 
ということである。この仮定は間違っている。

 

私たちのだれもが、『起業家』『マネジャー』『職人』という3つの人格をあわせもっている。
 
そして3つのバランスがとれたときに、驚くような能力を発揮するのである。
 

起業家は新しい世界を切り開こうとし、
 
マネジャーは事業の基礎を固めてくれる。
 
そして、職人は専門分野で力を発揮してくれる。
 
それぞれの人格が最高の働きをすることで、全体として最高の結果を出せるのである。
 

しかし残念なことに、著者の経験からいえば、
 
起業した人の中で3つの人格をバランスよく備えている人はほとんどいない。
 
それどころか、典型的なスモールビジネスの経営者は、
 
10%が起業家タイプで、20%がマネジャータイプで、70%が職人タイプである。
 

事業全体のバランスからいえば、職人タイプが主導権の握るのは最悪の結果を招く。
 
なぜなら間違った人間が主導権を握っているからである。
 
職人は決して主導権を持つべきではないのだ。
 

優れた事業を作るには起業家の視点が必要であり、
 
それが職人の視点とは正反対である。
 
起業家にとって大切なことは、
 
その事業で何を提供するか(What)ではなく、
 
どのように提供するか(How)である。
 

成功する事業には、起業家とマネジャーと職人のそれぞれに持ち場があり、
 
それぞれの強みが発揮できるようなバランスのとれたものなのだ。

 
専門的な能力があるから起業するのではない。

なぜあの事業ではなくこの事業をなのか?

『さぁ、人生をやり直す時がやってきた。
 
できるだけの想像力を働かせて、まったく新しい人生を考えてみよう。
 
私の周りには、チャンスが満ち溢れている。
 
これを生かすのに一番いい方法は、誰もやっていない様な事業を立ち上げることだ。
 
私の夢を実現する様な事業。
 
人に任せても成功する事業。
 
一度買い物に来てくれた人なら何度でも足を運んでくれる事業、
 
さぁ、どんな事業を始めたらいいだろうか』

 

事業には『幼年期』『青年期』『成熟期』がある。

幼年期は、オーナー=事業である。
 
すべての仕事をこなす職人的経営者である。
 
しかしそのうちに仕事量が限界を超え始める。
 
そして今までのやり方では事業を続けられなくなる。

青年期は、人手が必要だと感じた時から始まる。
 
起業家とマネジャーとしての人格が必要となる。
 
青年期で仕事量が過剰になった時、倒産するか、
 
幼年期に戻るか、働き続けるかという選択肢を選ぶことになる。

 
うまくスモールビジネスを展開していき方法は、『事業のパッケージ化』である。

試作モデルに必要なのは以下の6つのルールである。

顧客、従業員、取引先、金融機関に対して、いつも期待以上の価値を提供する。

必要最低限の能力でも経営できる(つまりシステム依存であるということ)。

秩序だてて組織が運営される。

従業員の仕事内容はすべてマニュアルに記載されている。

顧客に対して安定した商品、サービスが提供されている。

建物や設備、制服についてのルールが定められている。

 
つまり、他の人に任せてもうまくいくような事業を作ろう。

どこでも誰でも、同じ結果が出せるような事業の試作モデルを作ることから始めよう。

事業とは、あなたとは別の独立した存在だ。

それはあなたの努力の成果であり、特定の顧客のニーズを満たす機会であり、

あなたの人生をより豊かにする手段である。

事業とは多くの部品から構成されるシステムであり、
 
ライバルとは明確に差別化されたものであり、顧客の問題を解決するものである。


『事業発展プログラム』成功するための7つのステップ

ルール①イノベーション

イノベーションとは新しいものを考え出すことではなく、
 
新しいものを実行することである。

ルール②数値化

ルール③マニュアル化

 

ステップ①事業の究極の目標を設定する。

ステップ②戦略的目標を設定する。

ステップ③組織戦略を考える(組織図を作る)

ステップ④マネジメント戦略を考える(管理システム、業務マニュアル)

ステップ⑤人材戦略を考える(挑戦する価値のあるゲーム化)

ステップ⑥マーケティング戦略を考える(顧客が望むものが大切)

ステップ⑦システム戦略を考える

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