2011年12月9日金曜日

スイッチ!


チップ・ハース、ダン・ハース

スイッチ!

『アイデアの力』が好評であったハース兄弟の著作です。

どうやって変化を起こすのかに関する内容です。

目新しい内容ではないですが、

わかりやすいフレームワークで展開され、

内容がすっと頭に入ってきます。

『感情=象で比喩』『理性=象使いで比喩』の両面をわけて

方法論が展開している点が優れていると思います。


以下、要約です。

どこかの誰かが行動を変えなければ、何も変わらない。

それは、あなた?あなたのチーム?まずはその人物を思い描こう。

誰もが感情的な『象』の一面と理性的な『 象使い』の一面を持っている。

その両方に訴えかけよう。

『変化』 できない理由は3つ

(1)相手の行動を変えるには、その人の環境を変えなければならない
(その人が原因ではなくて、変化できない環境が原因なのだ)
(2)怠けているのではない。じつはつかれきっている場合が多いのだ
(3)抵抗しているのではない。じつは戸惑っている場合が多いのだ


それでは、変化を起こすための3つのステップです。

Step1:象使いに方向を教える

(1) ブライト・スポットを手本にする;うまくいっている部分を探し、まねしよう
(問題点ではなく、解決策に目を向ける)

(2) 大事な一歩の台本を書く;全体像で考えず、具体的な行動を考えよう
(選択肢が増えると動けなくなる。新しい行動を具体的に)

(3) 目的地を指し示す;目的地はどこか、そこへ向かうメリットは何かを考えれば、変化は楽になる
(ごまかしようのない白黒の目標)


Step2:象にやる気を与える

(1) 感情を芽生えさせる;知識だけでは変化を起こすには不十分。感情を芽生えさせよう
(肯定的幻想をもたせ、燃える足場を認識させ、ポジティブシンキング)

(2) 変化を細かくする;象をおびえないくらいまで、変化を細分化しよう

(3) 人を育てる;アイデンティティを養い、しなやかマインドセットをはぐくもう


Step3:道筋を定める

(1) 環境を変える;環境が変われば行動も変わる。したがって、環境を変えよう

(2) 習慣を生み出す;行動が習慣になれば、象使いの負担はなくなる。習慣を促す方法を探そう
(アクショントリガーを設定する)

(3) 仲間を集める;行動は伝染する。行動を広めよう

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