2010年6月28日月曜日

反社会学講座


パオロ・マッツァリーノ

反社会学講座


ちょっと内容古くなってきてるし、

かなりふざけた内容なので、紹介するかどうか、迷ったのですが、

まぁ、『面白いからいいか』ってことで取り上げてみました。


内容は、世の中の通説に対して、

実は、その根拠が乏しいことを示し、

様々なデータを示しながら、著者の意見を展開します。

少年犯罪は増えているのか?
日本人は勤勉か?
少子化は本当に問題か?   などなど。


なんといっても、素晴らしいのは、社会の常識に対するつっこみの入れ方です。

医療においても、大切なのは、常に批判的吟味を行うことです。

上司や同僚の意見を参考にしながらも、本当かどうか裏をとり、

教科書やガイドラインに書いてあることの裏をとり、

そして、原著を批判的吟味しながら読む。

なんか、嫌な奴みたいですが、患者さんの利益を守るためには大切なことです。

この本を通して、この、批判的吟味を行うセンスを磨いて欲しいと思います。

たぶん、磨けます。。。最悪磨けなくても、読んで楽しめます。

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