2010年11月13日土曜日

プレゼンテーションZEN


ガー・レイノルズ

プレゼンテーションZEN

POWER POINTを利用して、プレゼンテーションする機会がある人は

本著にて得ることが必ずあるはずです。

学会発表のスライドにも、生かすことができるはずです。


以下抜粋

Power Pointは1990年代に普及が進み、2000年までに世界中の会社や学校で当たり前のように使われるようになった。しかし、問題がなかったわけではない。実際、『Power Pointによる死』という言葉が囁かれ始めたのは、このころである。2001年、マーケティングの権威であり、ベストセラーの著者でもあるセス・ゴーディンは、ついに我慢の限界に達した。(彼はお粗末なプレゼンを見続けなければならなかったので)セスは世の中に一石を投じようと決めた。そこで彼は『最悪のPower Point』という10ページの電子ブックを書きあげ、Amazonを使って一冊2ドルで売り出した。同書は電子ブックの年間ベストセラーに輝いている

抜粋終わり


なにも、Power Point自体に問題があるわけではありません。

問題なのは、文字と数字の羅列に頼り、

それを読み上げるだけのプレゼンが問題なのです。

あなたが聴いてくれている人に本当に何か伝えたいと考えているなら

それを改善しなくてはいけません。


以下は気になった点の要約です。

1) 想像力と制約

『シンプル』『明快』『簡潔』を常に意識する

2) アナログ式に計画を練る

まずは紙やペン、ホワイトボード、ポストイットを使って、大まかなアイデアを書きとどめよう

『核となるテーマは何か?』『なぜそれが重要なのか?』という問いがカギである

もし、たったひとつの事しか聴衆の記憶に残らないとしたら、それは何であってほしいか?

3) ストーリーを作り上げる

メッセージが聴衆の心に残るようにしよう。簡潔さを心がけ、

実例やエピソードを使い、意外性を狙い、人々の感情に訴えるようにしよう

(『単純明快』『意外性』『具体性』『信頼性』『感情に訴えること』『物語性』)

Step1:ブレインストーミング(紙と鉛筆)

Step2:グループ化を行い、核となるメッセージを特定する。

プレゼンテーションは3部構成にすると理解しやすい

Step3:紙の上でアイデアをストーリーボードにまとめよう。

Step4:ソフトウェアを使ってはっきりした構成を固めていこう

4) シンプルであることの大切さ

シンプルであることは大きな力を持ち、明確性を高めることにつながっている。

しかし、それは決して単純ではないし、簡単に達成できるものでもない。

シンプルさは不要物を慎重に取り除くことによって得られる。

繊細、優雅、控え目な気品さといったコンセプトを念頭に置くとよい。

よいデザインには多くの余白がある

5) 原則とテクニック

① シグナル/ノイズ比を念頭に置き、不要なものはすべて取り除くこと

・ 取り除いても視覚的なメッセージに支障をきたさない要素は、できるだけ削るか、すべてカットする。
・ すべてのスライドに会社のロゴを入れる必要はない

② ビジュアルのほうが箇条書きよりも人々の記憶に残りやすい。

・ 1-7-7の法則:一枚のスライドには1トピックまで、テキストは最大7行まで、
  1行に使う言葉は最大7語まで

③ 余白は『無』ではない。それは大きな力を持っている。
  余白を見いだし、それを操作することによって、
  すっきりとまとまった面白みのあるスライドデザインを作り出せるようにしよう。

・ 一枚のスライドに詰め込まないで、複数のスライドに分割する
・ 画像を使って視線を誘導する
・ 対称と非対称を意識してバランスをとる
・ 3分割法を用いる

④ コントラストの原則を使って、異なった要素の間にダイナミックな違いを作り出そう。

⑤ 反復の原則を適用し、スライド全体を通じて一定の要素を繰り返そう。

⑥ 整列の原則を使って、スライド上のデザイン要素を視覚的に結び付けよう。
  
  グリッドは配列を整えるのに非常に役に立つ。

⑦ 近接の原則を用いて、関連のある要素を一つにまとめよう。

以上要約終わり


僕自身、これを読んでから、スライドづくり、プレゼン方法が一変しました。

デザインセンスは自信がありませんが、知識やスキルと練習でカバーできます。

確かに、デザインにこだわり、また、istockphotoで写真を利用することは

時間もお金もかかります。

しかし、その手間を惜しまないことは、聴いてくれている人への礼儀だと思います。

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