2010年12月11日土曜日

まず、ルールを破れ


マーカス・バッキンガム&カート・コフマン

まず、ルールを破れ すぐれたマネジャーはここが違う


『さぁ、才能に目覚めよう』

『最高のリーダー、マネジャーがいつも考えているたったひとつのこと』

の著者のマーカス・バッキンガムの著書で、

相変わらず、わかりやすく、明快なフレームワークが展開されます。


マーカス・バッキンガムが言うところのマネジャーとは、

『部下1人1人の特色を発見し、それを有効に活用すること』

であり、本著では、そのための、フレームワークが紹介されています。

部下の強みを伸ばす助けをし、

そしてその強みが生かせるように適材適所を行うということです。


そんな、上司や、組織に恵まれることはなんと幸せなことでしょう。

少なくとも、僕の周囲では、そういったことはほとんど行われていません。

逆に、ただ人数合わせのための配置転換のため、

その医師の個性や強みが無視されて、結果、疲弊して、

辞めていく姿のほうを多く見かけます。


こういったことを、組織に期待することはなかなか困難な状況です。

やれることは、セルフマネージメントです。

以下のようなフレームワークを生かして、

自分の強みを伸ばし、

自分に合った職場に就けるように努力していくしかありません。


以下抜粋

まずは以下の質問で、評価を行う。

ベースキャンプ『何が手に入るのか

Q1;自分が何をすべきか、要求されていることが分かっているか?

Q2;自分の仕事を適切に遂行するために必要な材料や道具類はそろっているか?


キャンプ1『自分はどんな貢献をしているか』

Q3;毎日最高の仕事ができる機会に恵まれているか?

Q4;最近1週間で、仕事の成果を認められたり、誉められたりしたことがあるか?

Q5;上司や仕事仲間は、自分を一人の人間として認めて接してくれているか?

Q6;仕事上で自分の成長を後押ししてくれる人がだれかいるか?


キャンプ2『自分はここの人間なのだろうか』

Q7;仕事上で自分の意見が尊重されているか?

Q8;会社のミッション・目的を前にして、自分自身の仕事が重要だと感じられるか?

Q9;仕事仲間が責任を持って精一杯クォリティーの高い仕事をしているか?

Q10;仕事仲間にだれか最高の友達がいるか?


キャンプ3『全員が成長するにはどうしたらいいか』

Q11;最近半年間で、自分の進歩に関して誰かと話し合ったことがあるか?

Q12;仕事の上で学習し、自分を成長させる機会を与えられたことがあるか?


まずはベースキャンプとキャンプ1(Q1~Q6)を満たすことが重要。

それが満たされない状態でキャンプ2-3が実現されても高山病でうまくいかなくなる。

そのためには、『人を選ぶ』『要求を設定する』『動機付けをする』『育てる』ことが必要。

Q1・2→要求を設定する(適切な手順を定めるのではなくて、成果を適切に定義する)

Q3→人を選ぶ(知識、経験、意志の強さではなく才能で選ぶ

Q4・5→動機付け(弱点の克服ではなく、強みを生かす)

Q5・6→育てる(単に梯子を継ぎ足すのではなく、強みに適した場所を探る)


パフォーマンス計画面接(年に4回×1時間)を行う。

前もって以下の質問の答えを書いておかせること(A-Bは10分間)

A:どんな行動をとったか(過去3か月の部下の細かなパフォーマンス)

B:どんなことを発見したか(本人の学習効果から目を離させない)

C:どんな協力関係を築いたか

D:あなたが今一番力を入れていることは何か?(次の3か月の目標は?)

E:どんな新しい発見をしようとしているか?(次の3か月で何を発見したいか)

F:どんな協力関係を築きたいと思っているか?

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