2011年3月12日土曜日

非営利組織の成果重視マネジメント


P・F・ドラッカー/G・J・スターン

非営利組織の成果重視マネジメント

現在も引き続き、

『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』

売り上げを伸ばしているようです。

そこで取り上げられているのが、本ブログでも多く登場している、

ドラッカーという経営思想家の『マネジメント』です。

しかし、もしかしたら、医療関係者には、非営利組織を対象とした、

本著のほうが参考になるかもしれません。


ドラッカーは、以下の『5つの質問』を通して、

『組織の自己評価』を行うことによって、

組織の使命や価値を明確とさせ、

成果に焦点を当てさせ、組織が成果をあげられるようになることを実現させます。


第1の質問:われわれの使命はなにか?

『使命:misson』とは、組織の活動の目的、組織の存在理由。

つまるところ、それをもってして覚えられたいこと。

『ビジョン』とは、組織にとって望ましい未来図を指します。


第2の質問:我々の顧客は誰か?

顧客には、活動対象としての顧客(第1の顧客)と、

パートナーとしての顧客(第2の顧客)の2種類があります。

まずは、自分たちの顧客が誰かを認識することが、次のステップにつながります。


第3の質問:顧客は何を価値あるものと考えているか?

最も重要な質問であるにもかかわらず、

最もなおざりにされている質問でもある。

リーダーは、これに勝手に自分で答えてしまう傾向がある。

顧客の声に耳を傾け、顧客は正しいとすることが原則である。


第4の質問:我々にとっての成果はなにか?

成果とは、常に組織の外になる。

つまり、人々の行動、境遇、健康、希望、

そしてとくに彼らの適性と能力の向上や変化によって成果を見ることができる。

使命を達成するため、何が価値があることが判断し、

成果を得るために、資源を集中させる必要がある。

第1の顧客の声に注意深く耳を傾け、

そして、成果は、定量的、または、定性的に評価できなければならない。


第5の評価:我々の計画はなにか?

そして、最後に、具体的な目標、つまりゴールを決定する。

目標は具体的、かつ評価可能でなければならない。


以上の5つの質問を、繰り返しながら、組織は行動し、成長していくことになる。

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