2011年1月21日金曜日

デザイン・ルールズ『文字』


伊達千代&内藤タカヒコ

デザイン・ルールズ『文字』 文字とデザインについて知っておきたいこと


プレゼンテーションとそのスライドづくりについて以前に、

『プレゼンテーションZEN』を紹介しました。


スライド作りで、デザインに気を使うことは、重要なことですが、

学会発表に使用する症例発表や、研究発表では、

写真を利用することも困難であったり、

シンプルにして、情報を簡略化することも困難です。

(僕は、学会総会の研究発表のスライドで、

iStockphotoの写真を表紙に使ったことはあります。)


おそらく、グラフィックで1番使用することになるのは、

文字そのものではないでしょうか?


本著では、グラフィックデザインにおける文字の重要性に着目し、

文字の可能性を探るべく、

デザインをするうえで知っておきたい、

押さえておかなければならない

ルールを5つのStepに分類し、

わかりやすく説明してくれます。


Step1:文字を知る

セリフ体とサンセリフ体、明朝体とゴシック体

スライドにあった書体を選択することはまず第一歩です。


Step2:文字とイメージ

高級感や伝統、親しみやすさと柔らかさ、まじめさと信頼感、

洗練された印象、

見た人にどんなイメージを伝えたいかによって、

選択する文字のデザインは異なります。


Step3:読みやすく組む

読みやすいかどうか、とことん気にする必要があります。

書体や文字のサイズに始まり、

文字と文字の間隔、

行と行の間隔

サイズの変化、配置の仕方

などに注意していきます。


Step4:強調する

人は何か伝えたいことがあるからこそ、文章を書きます。

見た人の心の中に強い印象や、特定の感情を抱かせること、

それが最終的なゴールです。

そのためには読みやすい文章から一歩進めて、

表現することが必要になります。

サイズ対比、ウエイト対比、書体対比、色による対比

などといったテクニックが紹介されます。


Step5:文字とレイアウト

プレゼンテーション、ポスター、書籍、

それぞれによって、目的が異なります。

目的にあったレイアウトが必要です。

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