2011年10月7日金曜日
ブレイン・ルール
ジョン・メディナ
ブレイン・ルール
いわゆる、脳科学モノです。
科学の世界で証明されている研究成果だけをもとにして、
シンプルだけどとっても強力な脳の仕組みを
12個の「ブレイン・ルール」として紹介しています。
脳科学での説明ってなんとなく、説得力がありますが、
個人的には、脳科学的に病態を説明できたとしても、
それが実際の人間の行動にまで影響力があるかは、懐疑的です。
というわけで、本書の内容も、話半分で読んでましたが、
プレゼンテーションが上手なので、読み物として、楽しめます。
以下は、読んできて、個人的に気になったところです。
ルール1:運動;運動で能力がアップする
週に数回、20-30分の有酸素運動をする。
ルール4:注意
ひとつの課題に集中して当たれない場合、
その課題を完了するのに時間が50%も余分にかかることが分かった。
若い人は課題の切り替えが割合うまいだけ。マルチタスクはできない。
10分間たつと聴き手の注意はどこかへ行ってしまう。
それでも、体験談を話したり、感情をかきたてる出来事をはさむと、聴き手の心をとらえておける。
ルール5:短期記憶;繰り返し覚える
学習したものがそのまま覚えられるかどうかを左右するできごとのほとんどは、
学習の最終の数秒に起こる。
この最初の瞬間に記憶を精緻にコード化すればするほど、記憶は強固になる。
ルール6:長期記憶;おぼえてもなお繰り返す
ほとんどの記憶は数分以内に消えてしまうが、
壊れやすい期間を生き延びた記憶は、時間とともに強化される。
長期記憶をもっと信頼できるものにするには、新しい情報を徐々に組み入れ、
時間の間隔をあけて繰り返すといい。
ルール7:睡眠
必要とする睡眠の量やどの時間帯に睡眠をとりたいかは、ひとによって違う。
でも、午後のお昼寝を求める生物学的な衝動は、誰もが持っている。
睡眠不足だと、注意や実行機能、作業記憶、気分、数量的能力、論理的推論能力、
さらには運動の器用さがそこなわれる
ルール8:ストレス
個人の立場からすると、もっとも悪いストレスは、問題を制御できないと感じること、
すなわち無力感を覚えること
感情面でのストレスは、子供が学校で学習する能力や、職場での社員の生産性など、
社会全般にわたって多大な影響を与える
ルール10:視覚;視覚はどんな感覚も打ち負かす
視覚は、他のどの感覚よりも勢力が強く、脳の資源の半分を使っている
学習や記憶が最も進むのは絵を使う場合だ。文章や口頭で伝える場合ではない。
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