2013年8月7日水曜日

アイデアの99%

アイデアの99% 『1%のひらめき』をかたちにする3つの力

スコット ベルスキ



本書では、従来のアイデア本と異なり、発想については語られません。

それは、素晴らしいアイデアは必ずしも実現されるとは限らず、
 
たまたま形になるということもないからです。

素晴らしいアイデアを発想することよりも、『行動すること』が重要なのだと
 
著者は強調します。

そう、『天才とは1%のひらめきと99%の努力』なのです。

 

では、アイデア実行力とはどういうものでしょうか?

アイデア実行力=『発想力』+『整理力』+『仲間力』+『統率力』

で、特に、整理する力、仲間を引き込む力、
 
リーダーとして統率する力に重点を置いています。

 

このフレームワークが本書の全てと言えるし、肝です。

(1)  物事をきちんと整理し、次々と片付ける。

(2)  仲間を引き込み、コミュニティの力を利用する

(3)  プロジェクトを率いる戦略がある。

 

『整理力』に関しては、Getting Things Doneに近い方法論を紹介しており、
 
力点が置かれています。
 
こうした仕組みを機能させることは、行動し、
 
アウトカムを出すためにはやはり有効なのだと思います。
 
 

本書では、『やるべき作業』『後回しにすること』『参考資料』と分類しています。

その中でも、アイデアを、やるべき作業=アクションステップに
 
落とし込むことが何よりも重要です。

アイデアをすぐにアクションステップに落とし込む仕組みを
 
日常のシステムとして機能させ、それを視覚化し、す
 
ぐに実行できるような形にすることが大切なのです。

その具体的な方法の一例が本書では紹介されています。

 

『仲間力』『統率力』に関しては、
 
具体的な方法論はあまり言及されていない印象でした。

 

優れたアイデアを生み出すことは楽しく、ついついそこばかりに注目されますが、
 
それよりも、アイデアを行動に落とし込み、
 
実行することが重要であると言う点を強調している点が
 
本書の優れている点だと思います。


0 件のコメント:

コメントを投稿